痛風に良い食べ物

痛風に良い食べ物

近年、痛風治療の研究が大幅に進み、これまでは単純に「プリン体を含む食べ物を制限する」ことが重要とされてきましたが、
尿酸やプリン塩基を分解する成分を含む食べ物を摂るなど、さらに効果的な方法が明らかになってきました。

ここでは、尿酸値を下げる事に繋がる「痛風に良い食べ物」を解説していきます。


痛風に良い食べ物とは?

「痛風に良い食べ物」を知る前に、まずは痛風発症のメカニズムを知っておきましょう。

痛風発症のメカニズム

痛風とは、本来尿として排泄されるはずの「尿酸」と呼ばれるプリン体の老廃物が、体内で過剰状態となり一定時間を経て結晶化、関節に留まることで痛みを引き起こす病気です。

ちなみに、この「プリン体」とは、あらゆる生物に含まれる、DNA等の「核酸」を構成する成分の一つを言います。


つまり、「痛風に良い食べ物」とは

「体内の尿酸やプリン体を分解する成分を含んだ食べ物」であり、
「分解した尿酸を体外に排出しやすくする食べ物」である。さらに、
「新たなプリン体を生成する食べ物も避けなければならない」

この3つが、食事で痛風を治す上でとても重要になります。

ここからは、上記の3つの重要ポイントをそれぞれ解説していきます。


尿酸やプリン体を分解する成分を含んだ食べ物とは?

最新の研究では、尿酸やプリン塩基を分解し、尿酸値を減らすことのできる様々な成分が明らかになってきました。 (参照:痛風に良い成分)

それらの成分を含んだ食べ物を摂ることで、尿酸値を下げる事に繋がりますので是非覚えておきましょう。

アンセリン化学式 デンシチン化学式 サポニン化学式
▲新たに分かったアンセリンやサポニンなどの尿酸値を下げる様々な成分

硫化アリルを含んだ玉ねぎ

玉ねぎ 「血液サラサラ効果」で有名な玉ねぎですが、それ以外にも抗炎症効果や、疲労回復効果、悪玉コレステロール値を下げる効果など、痛風に限らず、玉ねぎは生活習慣病予全般にとても効果的な食べ物です。生食、加熱調理それぞれに効果、効能が変わってきますので、詳しくはこちらのページを御覧ください(参照:血液サラサラだけじゃない!美肌や育毛、万病に効く玉ねぎの効果が凄い)。


アントシアニンを含んだビルベリーやブルベリー

ビルベリー 記憶に新しいところでは、「プリン体と戦う乳酸菌」のキャッチフレーズでおなじみの「明治プロビオヨーグルトPA-3」に含まれる乳酸菌「ラクトバチルスガッセリー」や、ビルベリーや赤じそなどに多く含まれる抗酸化物質「アントシアニン」。

アントシアニンとはポリフェノールの一種で、赤ワインに多く含まれる事で有名ですが、近年、コーヒーにも同程度のアントシアニンが含まれていることが分かり、痛風に限らず「2型糖尿病」や肝がんや肝硬変などの「肝疾患」の発症リスクが低減することが分かっています。


サポニンを含んだ高麗人蔘

高麗人蔘 関節痛の原因となるホルモンを阻害し尿酸値を下げる、フラボノイド混合物「プロスタグランジン」や、高麗人参などに多く含まれる、高比重リポ蛋白(コレステロール)の吸収を阻害し、血流をよくする「サポニン」。


アンセリンを含んだカツオやマグロ

まぐろの刺身 カツオやマグロなどの回遊魚の筋肉に多く含まれる、尿酸値降下作用が高い「アンセリン」などがあります。


尿酸値降下作用がもっとも高いアンセリンとは?

上記の成分のなかでも「アンセリン」は、尿酸を分解して、体外へ排出する効果がもっとも高く、実際におこなった臨床実験の結果を見ても、摂取から2週間ほどではっきりと尿酸値の降下が見られました。

アンセリン摂取臨床実験グラフ
▲2つのグループの一方が「アンセリンカプセル(50mg/1日)」、もう一方が「偽薬(プラセボ)」をそれぞれ4週間摂取した実験の結果、アンセリンカプセルの方に一意な尿酸値降下傾向が見られた

サケ、マグロ以外のアンセリンを含む食べ物
アンセリン化学式
▲尿酸値降下作用がとても高いアンセリン
アンセリンは、脊椎動物の筋肉や脳に存在し、特にサケやマグロといった回遊魚や鳥など、持久力や瞬発力を必要とする動物の筋肉に多く存在することが知られています。アンセリンは、抗酸化能や緩衝能(pHを一定に保つ能力)を持つことが知られており、これら機能は疲労改善や運動能力の維持に効果的と考えられています。
アンセリン含有サケエキス | マルハニチロ株式会社中央研究所

尿酸値を下げるのに大変効果的な成分であるアンセリン。

上記の「サケ」や「マグロ」以外にも、回遊魚である「サメ」や「カツオ」にも多く含まれており、陸上生物では、鳥の胸肉にも含まれています。

これらの食べ物からアンセリンを積極的に摂ることが重要です。

しかし、注意しなけなければならない点が一つがあります。

注意

プリン体は食べ物の種類ではなく量で増える

プリン体の総量を表した円グラフ

これまで痛風治療は、尿酸の元となる「プリン体」を多く含む食事(エビ、レバー等)を極力控える、というのが常識でした。 (参照:痛風に良くない食べ物一覧表)

しかし近年の研究で、プリン体のほとんどは体内の細胞が作りだしており、食事から摂取するプリン体の影響は2割程度とあまり大きくないことが分かってきました。


つまり、現代の痛風治療おいて重要なのは、プリン体を多く含む食べ物の摂取を制限することではなく、プリン体が作られにくい身体作りをすることなのです。
結果、これにより、尿酸値の上昇を防ぐことになります。

つまり、気をつけなくてはいけないのは、「食べ物の種類ではなく食べ物の量」なのです。
食品中のプリン体含有量を意識する必要はありません。一番にプリン体の体内合成を避ける事を意識して量を控える事が重要なのです。

大盛りの食事
▲食べ過ぎは痛風の大敵

つまり、尿酸を分解する成分を摂る為に、量を食べ過ぎてしまっては逆効果となってしまいます。

さらにそれだけでなく、アンセリンが多く含まれる「カツオ」や「マグロ」は、尿のPhを下げて酸性化する食べ物でもあるので、尿酸を体外に排出しずらくしてしまいます。

つまり、アンセリンを有効に吸収するためには、食事はバランス良く、かつ量は抑えめにして、さらにそれに加え、精製されたカプセルから有効成分だけを摂取するのが合理的です。

pn-0
▲尿酸値降下作用のアンセリンに加え、血液浄化作用のあるサポニンを含むPN-0

尿酸値降下作用の高いアンセリンは、疲労回復効果や生活習慣病予防にも効果があるため、現在様々なカプセルが存在しています。

その中でも、コレステロールの吸収を阻害し、血液を浄化して尿酸を体外に排出する効果の高いサポニンも含まれているPN-0】は、痛風患者に最適な製品として評価されています。


分解した尿酸を体外に排出しやすくする食べ物とは?

分解した尿酸を、体外に排出するのに、もっとも重要となるのが尿のPhです

もともと水に溶けにくい尿酸は、尿のPhが酸性であればあるほどますます溶けにくくなってしまいます。
その為、尿を酸性化させる食べ物は避け、アルカリ化する食べ物を摂り、体内に残った尿酸を排出しやすくする体づくりをすることが重要なのです。

ひじき わかめ ゴボウや人参などの根菜類 バナナ
▲尿をアルカリ化する食べ物で、尿酸を排出しやすくする体づくりを

尿をアルカリ化する食べ物として特に効果的なものとして、ひじきやワカメ、昆布などの海藻類や、ごぼうや人参などの根菜類、果物ではバナナなどがあります。
これらの食材を食事に摂り入れて、尿酸を排出しやすい身体作りを心がけてください。


尿をアルカリ化する食べ物一覧表

尿をアルカリに傾ける食べ物
ひじき・わかめ
昆布・干ししいたけ・大豆
ほうれん草
ごぼう・さつまいも
にんじん
バナナ・里芋
キャベツ・メロン
大根・かぶ・茄子
じゃがいも・グレープフルーツ
(出典)4訂食品成分表

しかし、尿が極端にアルカリ化しすぎてしまうと、今度はカリウムの結石が出来やすくなってしまいますので、その点は注意して、あくまでバランスよく食べるようにしてください。

定期的に、病院や自宅で出来る【血液検査キット】を使って尿酸値やγ-GTPの数値をチェックし身体の変化を把握して、それにより食事のメニューを修正していくことが重要です。


糖尿病検査+生活習慣病12項目、痛風、血液検査キット
▲尿酸値やγ-GTPほか生活習慣病や糖尿病のチェックも可能な血液検査キット(6,700円)

また、自炊が苦手な方は、管理栄養士監修の【痛風/糖尿病患者向けの食材配達サービス】を利用するのも良いでしょう。


手に入りやすい日常的に食べたほうが良い食べ物

上記した様々な食べ物の中でも、手に入りやすく痛風患者の方には日常的に食べていただきたい効果的な食べ物があります。

ここでは、それらの「痛風患者が毎日食べたほうが良い食べ物」を解説していきたいと思います。

もちろん、下記の食材においても食べ過ぎは厳禁ですが、とても効果的なので普段の食生活に取りいれてください。
リンク先では、その食べ物がどのような効果をもたらすかをそれぞれ解説してあります。

痛風患者が毎日食べたほうが良い食べ物
食べ物効果
ゴボウ 血液浄化作用
利尿作用
発汗作用
浮腫解消
咽頭痛解消
解毒作用
精力増強
便秘改善効果
消化促進作用
腸内環境改善作用
動脈硬化予防
抗炎症作用
血糖値抑制効果
大腸がん・直腸がん予防効果
ニキビや湿疹、かんせんなどの皮膚疾患予防
玉ねぎ 抗炎症効果
血液サラサラ効果
中性脂肪や血糖値を下げる効果
美肌効果
疲労回復効果
精力アップ効果
育毛効果
大根イソチオシアネートによる活性酸素除去
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼによる脂肪、炭水化物、タンパク質分解
トマト脂肪の消化促進
動脈硬化予防

痛風に良い食べ物まとめ

つまり、これまで言われてきた「エビ」や「あんきも」などのプリン体の多い食べ物や、ビールを始めとした飲酒を極端に制限する今までの「痛風」の治療法は大きく間違っていたのです。

現在私は、毎日ビールを2リットル以上のみ、特別な食事制限も一切していませんが、最初の痛風発作からすでに3年ほどあの痛みとは遭遇していません。

それも手前味噌ではありますが、あらゆる文献等で痛風に関する正しい知識を深めれたことと、専門医がまとめた【痛風改善プログラム】によるものがとても大きいのだと思います。
特に、ビール愛好家の痛風患者さんは是非一読してみることをおすすめします。