このエントリーをはてなブックマークに追加

ゴボウの栄養素と効果・効能

牛蒡

大昔から健康に良い食材とされている「ゴボウ」。

では具体的に、ゴボウにはどのような栄養素が含まれており、それらを摂ることでどのような「効果・効能」があるのか、痛風患者にはどのようなメリットがあるのかを解説していきたいと思います。

ゴボウに含まれる栄養素

ゴボウに含まれる栄養素一覧(100gあたりの成分)
主要栄養素 エネルギー65kcal
水分81.7g
タンパク質1.8g
脂質0.1g
炭水化物15.4g
灰分0.9g
飽和脂肪酸-g
不飽和脂肪酸-g
コレステロール0
食物繊維5.7g
ビタミン カロテン0μg
ビタミンE0.6mg
ビタミンK-μg
ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.04mg
ナイアシン0.4mg
ビタミンB60.1mg
葉酸68μg
パントテン酸0.23mg
ビタミンC3mg
無機質 ナトリウム18mg
カリウム320mg
カルシウム46mg
マグネシウム54mg
リン62mg
0.7mg
アミノ酸 イソロイシン53mg
ロイシン68mg
リジン84mg
メチオニン15mg
シスチン22mg
フェニルアラニン52mg
チロシン31mg
スレオニン51mg
トリプトファン19mg
バリン61mg
ヒスチジン44mg
アルギニン470mg
アラニン52mg
アスパラギン酸260mg
グルタミン酸130mg
グリシン48mg
プロリン240mg
セリン51mg

この様に、ゴボウにはじつに様々な栄養素が含まれています。

昔から言われている「ゴボウは食物繊維が豊富」なのは上記の一覧表を見ても一目瞭然ですが、この食物繊維の中には、痛風(だけでなく生活習慣病全般ですが)にとって、とても効果的な成分が多く含まれています。

ゴボウの食物繊維に含まれている栄養素
不溶性食物繊維 セルロース
リグニン
水溶性食物繊維 イヌリン

食物繊維のなかでも特に、「イヌリン」や「リグリン」の健康効果はとても高く、生活習慣病対策のみならず、美容や健康においても毎日摂ることが望ましい食べ物だと言えます。

それ以外にも、「葉酸」や、ゴボウが空気に触れることで黒くなる原因でもある、ポリフェノールの一種「クロロゲン酸」にも大変優れた健康効果があります。

ここからは、それらの栄養素を含むゴボウを摂り入れることで、どのようなメリットがあるのかを解説していきたいと思います。


ゴボウの効果・効能

漢方薬
▲ごぼうは漢方薬の材料になるほど健康効果が高い

もともと中国から「薬草」として伝わり、漢方としても今も広く使われるゴボウには様々な健康効果があります。

ゴボウの効果・効能一覧表
血液浄化作用利尿作用発汗作用
浮腫解消咽頭痛解消解毒作用
精力増強便秘改善効果消化促進作用
腸内環境改善作用動脈硬化予防抗炎症作用
血糖値抑制効果大腸がん・直腸がん予防効果ニキビや湿疹、かんせんなどの皮膚疾患予防

血液浄化作用(血液サラサラ効果)

血液サラサラのイメージ

ゴボウに含まれる「イヌリン」や「クロロゲン酸」はポリフェノールの一種で、高い血液浄化作用があります。

これらは特に「ゴボウの皮」に多く含まれており、また水溶性である事から、灰汁(アク)抜きなどで水にさらすと、貴重な栄養素が抜け出てしまいます。(この灰汁そのものがポリフェノールとなります)

さらに、切り口から発生する「リグニン」という成分には、高い抗菌作用があり、腸内環境を改善し、大腸がん予防にも効果的であるため、効率よく摂るためには、「灰汁抜き」、「皮剥き」などはせずに、ゴボウについた泥だけを落としたのち、ささがきにしてきんぴらとして食べるのが望ましいと言えます。


凄まじい解毒作用(デトックス効果)

デトックス効果

ごぼうは、昔から「体内の掃除屋」と呼ばれるほど、いわゆる「デトックス効果」が高い食材です。

その解毒作用は凄まじく、

「胃腸炎はごぼうの汁を2回ほど飲むだけで治る」

と言われているほどで、特に漢方の生薬として使われる牛蒡種(ゴボウの種)にいたっては、

「胆石や腎臓結石を溶かす」

ほどの効果があります。

またごぼうは「肝臓に対する解毒作用」が高いので、特に痛風患者にとっては習慣的に食べておきたい食べ物だと言えます。


利尿作用・便秘改善効果

トイレ

昔から利尿剤として使われて居るほど、ゴボウには高い利尿作用があります。

ごぼうに含まれる「イヌリン」という成分は、様々な健康効果の一つに「腎臓の機能を高める効果」があり、その結果、老廃物を体外に排出しやすい身体を作ることに繋がります。

つまり、痛風の最大の原因である尿酸を体外に排出しやすくすることに鳴るのです。


血糖値抑制効果

肥満

ごぼうに含まれる豊富な食物繊維は、特に食事の時に一番最初に食べることで、その他の食べ物(炭水化物など)の吸収を遅らせ血糖値の上昇を抑えることができます。

また、上記のような物理的な抑制だけでなく、ゴボウに含まれるポリフェノールの「イヌリン」自体にも血糖値を抑制する高い効果がありますので、生活習慣病の予防はもちろん、ダイエットや美容などにも、ゴボウは最適な食材だと言えます。


ごぼうの効果的な食べ方

きんぴらごぼう
▲きんぴらごぼうを皮付きのまま灰汁抜きせずに作る

これまで解説したように、ごぼうに含まれる有効成分「イヌリン」は水溶性であり、また可食部分より皮にはるかに多く含まれているため、灰汁抜くや皮むきなどはせずに、皮のまま食べるのがベストです。

さらに切り口から発生する「リグリン」を効果的に摂るために、千切りにして切り口の面積を増やして料理することも重要です。

アク抜きが必要なく、ささがきなどで食べれる「きんぴらごぼう」等がおすすめです。

これらのゴボウの健康効果は、市販のごぼう茶でも代用することが出来ます。しかしその際は、しっかりと調べて信頼できる製品を利用してください。
(*健康食品の中でも、特にごぼう茶に関しては効果の無い商品が市場に多く出回っているのが現状です)。

南雲吉則医師
▲ごぼうが持つ健康効果を、提唱し続けた南雲吉則医師

「ゴボウ茶を飲むと20歳若返る! Dr.ナグモの奇跡の若返り術」や、「ごぼう力」、「ゴボウ茶若返りダイエット」など、ごぼうに関する著書を多数執筆する「ナグモクリニック院長」の南雲医師が監修した、
つくば山﨑農園産の国産あじかん焙煎ごぼう茶」などは、信頼が高くおすすめです。



このエントリーをはてなブックマークに追加