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痛風の合併症

「激痛」が特徴とされる痛風ですが、本当の怖さはそれではありません。
痛風発症後もこれまでと同様に偏った食事を続けていると、高血圧や、腎障害、尿路結石、脳卒中、心臓病など、さまざまな合併症を引き起こす原因となってしまいます。

痛風の合併症リスク
▲本当に怖いのは痛風発作では無く様々な合併症のリスク

ピッツバーグメディカルセンター 特に、痛風患者の尿路結石発症の確率はとても高く、痛風患者の20~30%、健康な人の50倍以上の発症率となっています。

さらに近年「痛風を持ち、尿酸値が高い中年男性は、心血管系死亡のリスクが高まる」ということも、ペンシルバニア州ピッツバーグ医科大学の研究で明らかとなっています。

高尿酸血症の人は肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病などを合併しやすいとされていますが、こうした生活習慣病の連鎖が、痛風や高尿酸血症の状態をさらに悪くするだけでなく、血管の状態を悪化させ、大血管症を起こりやすくするのです。実際、高尿酸血症の80%は別な生活習慣病を合併しており、高尿酸血症の人の死亡原因の第1位は心筋梗塞などの心臓病、第2位が脳卒中……と、大血管症がトップを占めています。
高尿酸血症の死亡原因第1位は心血管疾患

つまり、痛風というのは発作の痛みだけの生活習慣病ではなく、死を覚悟しなければいけないほどの大病だということ。

これまで通りの不規則な生活を続けていれば、様々な合併症を発症していしまいます。


痛風患者が発症しやすい合併症とその確率

痛風の合併症と確率
高血圧49.2%
高中性脂肪42.8%
肥満42.0%
高コレステロール血症37.6%
尿路結石20%〜30%

このように、とても恐ろしい病気である痛風ですが、痛風に良い食べ物をしっかりと理解して、普段の食生活において3つのポイントを抑えることで、痛風発作はもちろん、合併症の恐怖も回避することができます。



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