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痛風に良くない食べ物一覧表

当サイトのトップページ「痛風に良い食べ物」でも解説したように、最新の痛風治療においては、食べ物の種類よりカロリーの総量が重要とされています。

というのは、痛風の元凶となる「尿酸」の元である「プリン体」は、食品から摂取するより、体内で合成されるプリン体のほうがはるかに多いことが分かってきたためです(全体の20%程度)。

しかし、影響が少ないからといって過度に摂ってしまえば、もちろん身体にはよくありません。

また、尿酸を体外に排出をしやすくする為には、尿をアルカリ性に傾けることも重要です。
つまり、その逆である尿を酸性に傾ける食材も避けなければなりません。

こちらのページでは、
「プリン体が多い食べ物」
「尿を酸性に傾ける食べ物」
すなわち痛風には良くない食べ物をそれぞれ一覧表してまとめてあります。

ちなみにプリン体とは、細胞中にあるDNA等の「核酸」を構成する成分の一つです。
核酸は、遺伝に関わる物質で、あらゆる生物の細胞に含まれているので、人体はもちろん、ほとんど全ての食品や一部のアルコール飲料にも含まれています。
従って、細胞数が多いものには多く含まれ、食品の中では精巣、卵巣、内臓や、乾燥によって細胞が凝縮されている干物などに多く含まれていることになります。



プリン体が多い食べ物は避ける

プリン体を特に多く含む食材として「あんきも・白子・レバー」等が有名ですが、あまり頻繁に食べる食材ではありません。
気をつけなければならないのは、普段の食生活で口にする機会が多い「いわし・かつお・あじ・エビ・かに・干し椎茸・煮干し」などです。
特に【魚介類や、肉類の内臓類】には多く含まれている傾向があるので、それらを口にする時は注意しましょう。


プリン体を多く含む食材一覧表

分類 食品名・分量 一人前当たりの量
プリン体(mg) カロリー(kcal)
プリン体が極体に多い食品 アンキモ(酒蒸し) 50g 199.6 223
牛焼肉レバー 120g 122.2 158
プリン体が多い食品 牛ヒレステーキ 200g 84.6 310
豚ロースステーキ 200g 79.8 628
かつお切身 80g 72.2 103
車海老 80g 68.6 74
アジの干物 60g 65.3 118
サンマ切身一切れ 80g 54.4 192
ヒラメ切身一切れ 80g 46 74
マダコ 80g 45.8 61
プリン体が比較的少ない食品 干ししいたけ5個 10g 18.6 3
大豆 20g 16.8 36
かまぼこ四枚 80g 9.8 85
精白米 65g 8.2 96
数の子 60g 6.3 83
ウインナー 30g 5.9 91
プロセスチーズ 25g 0.7 85

尿を酸性に傾ける食べ物は避ける

痛風の元凶である「尿酸」はもともと水に溶けにくい物質ですが、尿のPhが下がり酸性化(6.0未満)していくと、ますます溶けにくくなり体外に排出することが困難になります。

痛風患者の多くはこのPhが低く尿が酸性に傾いているため、その原因となる食べ物は避けなければなりません。
下記の一覧表を見て、普段の食生活から意識していくことが重要です。  


尿を酸性に傾ける食べ物一覧表

尿を酸性に傾ける食べ物
卵・豚肉・鯖
牛肉・アオヤギ
かつお・ホタテ
精白米・ブリ
マグロ・サンマ
アジ・カマス
イワシ・カレイ
穴子・芝エビ
大正エビ
(出典)4訂食品成分表

つまり

これまで「贅沢病」と呼ばれるほど罹患率の低かった痛風ですが、ここに来て若年層の痛風患者が爆発的に増え、今も多くの方が苦しんでます。
その最大の理由は、痛風に限らず、生活習慣病全てに言えることですが、ずばり「食の欧米化」です。

 

上記した、それぞれの「避ける食べ物一覧表」を見ても分かるように、肉食やカロリーの高いものを控え、菜食中心の食生活に変化させていくことが重要です。



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